演目紹介

上演時期: 2025年05月29日~2025年06月07日

舞台 前田慶次 かぶき旅 ~戦国の花・細川ガラシャ~編

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舞台 前田慶次 かぶき旅〜戦国の花・細川ガラシャ〜編


天下分け目の関ヶ原の戦いから約一年。徳川の下に泰平の世が築かれつつあった頃。これまで幾多の戦場を駆け抜けた天下御免の傾奇者・前田慶次は、いくさの無い世に退屈し、まだ見ぬ日ノ本の強者を訪ねる旅へと出ていた。

肥後の虎・加藤清正の治める肥後熊本、鬼島津の異名を持ち維新公と讃えられる島津義弘のいる薩摩鹿児島を後にした一行が次に向かった先は、豊前中津。そこは“天下一の短気者”と称される細川忠興が治める、いくさの匂いが色濃く残る地。そこには慶次の惚れた女がいるというのだ。その女とは、既に死した細川ガラシャ。すなわち忠興の妻、細川玉であった。

豊前中津に降り立った慶次を出迎えたのは、佐々木小次郎とその娘ユキ。さらに忠興の弟である細川興元も加わり、とある教会へと向かう。そこにはガラシャと瓜二つの聖母マリア像が佇んでいた。マリア像を眺めながら各々がガラシャに思いを馳せる。そんな中、興元の気持ちに気づいた慶次。興元もまたガラシャに惚れた一人であった。

興元は慶次を気に入り、ガラシャの偲び語りをするために屋敷へ招待する。そこにはガラシャの侍女で、ガラシャの最期を見届けた清原マリアの姿も。マリアの語るガラシャの壮絶な散り際は、正に武人の死であった。

そんな中、遠くから徳川の刺客、鬼鴉の目が慶次一行を捉える。

―どうやら、お前の出番のようじゃ―

不敵な笑みを浮かべた鬼鴉が向かったのは忠興の屋敷であった。 なんと、鬼鴉は妖術を使って徳川家康になりすまし、忠興を操り始めたのだ。

―前田慶次を殺せ―

鬼鴉の妖術に踊らされ、慶次たちを屋敷に呼び出す忠興。 慶次は罠と知りながら「ガラシャ殿の偲び語りをするには忠興殿以上の人はおるまい!」と豪快に笑い、屋敷に出向くのであった。

ガラシャをめぐる兄弟それぞれの想い―
慶次を狙う刺客・鬼鴉― 物語は思いもよらぬ方向へ―

新たなかぶき旅、 ここに開幕!!

 

 

前田 慶次 / 菅井 育美
権一 / 一之瀬 緋彗
細川 ガラシャ / 白石 楓佳
細川 忠興 / 梅高 みな美
細川 興元 / 上 琴絵
細川 幽斎 / 廻船 陽果
清原 マリア / 谷山 夢
小笠原 少斎 / 岩田 なち
佐々木 小次郎 / 七野 こまり
佐々木 ユキ / 中島 悠
鬼鴉 / ナリタ・ミステイク
町娘 / 春川 智花
アンサンブル/ 岸 里美(オフィス風来坊)
アンサンブル/ 藤掛 結(オフィス風来坊)

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